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「止まる」四威儀その二
「走姿顕心(そうしけんしん)」人が走る姿の中 に、その人の心が顕れているといいますが、スポ ーツの指導になると、走り方、歩き方、止まり方、 座り方を教え、後に個々にあった技術を教え込み ます。この指導法は、仏教の四威儀(行住坐臥) に通じています。
我々は、日々急行列車に乗っているかのような人生を送っています。たまにはローカル線に乗り、 車窓から見える風景のひとコマひとコマを眺める のも必要かもしれません。
「立ち止まれ、お前は実に美しい」多忙な毎日でも、自己を見失う程悲しいことは有りません。時 には、「立ち止まり」自分を見つめ直すことが大切だと思います。
お大師さまは、全国を行脚されながら、いたる 所で「止まる」と言うことを実践なさっています。 立ち止まられた所にお大師さまに対する信仰が生まれ「弘法湯」「弘法池」「弘法坂」等を遺されま した。
きっとお大師さまは、知足(足るを知る)を忘れてしまった我々現代人に、「止まる」とういこ との大切さを、大声で叫んでおられるように思え
てなりません。
2010年05月20日(木)|カテゴリー:伝道はがき通信
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