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妻沼 歓喜院団参

猛暑が一段落した6月25日の土曜日、15名のご参加により、かねてからの予定どおり埼玉県は熊谷市妻沼の聖天山歓喜院にお参りしてきました。歓喜院はこの正光院とも大変縁の深いお寺で、戦後の混乱期には随分とお世話になっています。
 熊谷市は全国有数の酷暑の町で、23日にはなんと39度8分まで気温が上がりました。いくらバスで行くとはいえ、この暑さでは参加される方が心配だなと思っていましたら、当日は風も出て、大変しのぎやすい気候となりました。心配された雨にも遭わず、つくづく皆さんの日頃のご精進に感謝したしだいです。
 朝9時に貸切バスで正光院を出発し、首都高、外環、関越自動車道を通って約2時間、聖天様の門前町妻沼町に着きました。早速本殿に参拝し、御本尊の前でお勤めをして院主鈴木英全僧正にご挨拶を頂いたあと、8年がかりで改修復元された重要文化財の本殿の彫刻をゆっくり拝観いたしました。
 この本殿の彫刻は「埼玉の小日光」といわれるほど彩色豊かなものでしたが、1760年の創建以来、長年の風雨にさらされてすっかり褪色していました。しかし、この度の総予算11億円、8年に亘る大工事によって、当時の極彩色の彫刻が見事によみがえりました。 それぞれの壁面には中国の故事に因む彫刻がほどこされ、鳳凰や龍、麒麟など様々な架空の生き物も生き生きと描かれています。地元のボランテアの人たちによる説明を聞きながら、様々なユーモアあふれる表情をした彫刻にしばし見とれてしまいました。
 境内にある料理屋「千代桝」で「縁結び料理(うなぎと稲庭うどん)」を頂いた後、近くにある「さいたまのあじさい寺」能護寺に参拝し、境内一杯のあじさいを満喫したあと帰路につきました。 東京からも近いこの縁のある聖天山歓喜院、皆様も機会があれば是非お出かけ下さい。

2011年07月31日(日)|カテゴリー:正光院について