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ノウゼンカズラ
正光院の施餓鬼会が近づく頃、毎年丁度梅雨明けとなります。お寺にお参りに見えた方はよくご存知のことと思いますが、この時期、境内には「ノウゼンカズラ」の朱色の花が、夏の暑い日差しの中でひときわ鮮やかに咲いています。中国原産の「落葉つる低木」で平安期には薬用として「乃宇世宇」(のうじょう)といったそうですが、この花の香りをかぐと脳を傷つけ、蜜が目に入ると目がつぶれるという迷信があり、一般の庭では栽培するのを嫌ったとか。
日々の暮らしの中で、四季の移り変わりを感じさせるものが少なくなっているこの頃、「ノウゼンカズラ」の開花に夏の訪れを知ることが出来るのも小さな幸せなのかも知れません。また、その隣には背の高く伸びたユズの木があり、例年、アゲハチョウが産卵して幼虫が沢山羽化していくのですが、昨年、今年とその数がめっきり減ってきていることがちょっと気がかりです。
2011年07月31日(日)|カテゴリー:正光院について
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